アンティークジュエリー専門店 ギャラリートイダ銀座

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  • サファイア・ダイアモンド・クラスターリング

  • 2020/12/11
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    r0159

     

    中央にはフレンチカットに磨かれた無処理のブルーサファイア。色はやや淡めですがとても魅力的な青色をしています。作られたのはエドワーディアンからアールデコへの、いわゆる移行期の1920年頃の英国です。ただ18金のフープ内側には製作年とは異なる“29th October 1940″ そして“J.M.to I.T.”と丁寧な手彫りがされています。おそらく贈り主であろうJ.M氏が先代から伝承されたものか、もしくは1940年頃に“還流品”として入手、I.T女史(おそらく)へプレゼントしたものと考えられます。

    フレンチカットはガードル外形は正方形でテーブルも正方形のカット形状で、古くは15世紀ころにさかのぼりますが、その形状からアールデコ期に再び使われるようになりました。決して大振りなリングではありませんが、表面のプラチナに施された精緻なミル打ちと確かなセッティング、アンティークの魅力たっぷりのリングです。