“UNITE”と円い3つのペンダント
- 2020/04/30
外枠の“ぐるり”には見事な、そして高度な技法でハーフパールがセットされています。エドワーディアンスタイルというと“白い”プラチナの台座に“白い”ダイアモンドやパールを用いたジュエリーで、それらは決まってプラチナの板を糸鋸でピアッシング(イアリングのピアスのように刺し通す)し丹念に切り抜いたレースの様な繊細な作品を思い浮かべるかもしれません。これらのゴールド素材の作品も一見同じように見えますが、実は手法はまったく異なります。パールを留める前に周囲の枠の中に装飾されたバーを一本ずつ、そしてデザインされたパーツを一つひとつ丁寧にろう付けして台座を仕上げます。ピアッシング技法ほどではないとはいえ、それらの作業は決して容易なものとは思えません。そして小さなハーフパールを埋めていく作業へと続きます。これらのハーフパール、ご存知かと思いますが小さな真珠を半分にして一粒をふたつにして利用したとか、下半分は真円ではなかったため上半分のみ用いたなどといろいろ説がありますが、どちらも真実のようです。いずれにせよ当時は希少で高価であった天然真珠。気が遠くなりそうです。
かつて、いや今日でも“円”には終わりがないことで“エンドレス”そして“永遠”の象徴として好まれ、“結婚”のシンボルなどともいわれてきました。一方 “UNITE”は一般に団結とか融合、結束などと訳されますが“結婚する”なんて意味もあります。 “結婚”というキーワードで結びついたUNITEと円。人類が結束し永遠を手に入れるために、この時期を乗り切りましょう。
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